美術品の医者...ってのは、修復家というのだそうです。
美術品ってのは、光、温度や湿度の具合で、著しく劣化することもあります。
特に水彩画や、写真。
油絵だからって劣化と関係ないなんてことはありません。
描いた当初と、発色の違うことって、ごく普通にあるし、作品の保存状態が良好でないと、劣化し、その価値が下がることもあります。
日本には、国立美術館が5館あるのですが、そのどれにも修復の技術者がいないらしい。
西洋の美術館では、普通に館内にお抱えの修復家がいるらしい。
なかなか意識の違いというか、アートの土壌が追いついていないのでしょう。
ちょっと前までは、屋外の彫刻を、雑巾でゴシゴシ、水ぶっかけながら洗っていたそうです。
また、絵画は、タバコの灰を唾で練って画面に塗り布でこすり落としたりもしてたそうな。
そうするもんだ…的な、間違った常識があったそうです。
今は、彫刻を洗う場合、足場を組んで、高圧の水の噴射で洗うそうです、もちろん修復家が立会いのもと。
なんてか、知らんってのは、恐ろしいですね。
絵画もX線で今の絵の下に別の絵があるのないのと話題になったり、日本の古代の壁画が微生物に侵食され出している...、とかって問題になったり、右往左往しているみたいですね。
なかには、劣化していく様子も含めて作品なのだ!ってアーティストもいますが、いいものを買った限りは、なるべくその姿を維持し、価値も維持するというか、評価額アップして欲しいですね。
アートへの理解というか、特別展示の時だけの大行列でなく、日常からアートを楽しめるような心の持ち方をしたいですね。